Tuesday, November 8, 2011

マヤ暦の滅亡論とは程遠い、水瓶座(アクエリアス)の革命について

 
このブログを始めたキッカケ
 
2009年に約1年程、集英社のWEBUOMOと言うネットマガジンの片隅にブログの連載をさせてもらっていた。「お前の文章は、なんだか難しいから、あんま読んでねえよ」と悪友から罵(ののし)られながらも、月に数回、自分が選んだテーマで書いていた。その連載が終わり、実はそれをキッカケに、私はこの個人ブログ「ミラノ徒然フォトエッセー」を始めたのだった。ブログ内のいくつかの文章は、ネットマガジンに書いたものを、そっくりそのまま転載したものである。
2009年の11月の「水瓶座の時代、Global Brain, 2012」の回も、そのまま転載したものだ。2年前の文章なのだが、今、読み返してみて改めて、その新鮮な内容に驚いている。ただ、悪友の罵り(ののしり)は謙虚に受け止めたい。文章の一部は太字で引用しつつ、もう一度、分かりやすく噛み砕いて考えてみようと思う。

滅亡はない。マヤ暦の終わりは、人類の次元上昇のサイン

まずは、1996年頃にニューヨークで瞑想の師から聞いた話。
「2000年辺りから、たくさんのショックな事が起きるから心配しないように。戦争、自然災害、疫病などで地球が揺さぶられるはず。それで、嘘とか闇があぶり出され るの。2012年前後に、地球がアセンション(次元上昇)して、人類の内面レベルが一つあがる。その移行期は、大変かもしれないけれど、あなた達は、 その変化を準備する要員になっていくのよ。水瓶座の時代がはじまっていくのを見届けたいわ。。。。。。」ー
マヤ暦が2012年12月22日で終わるために、 人類の滅亡や世の終わりを意味する終末論を聞くことがある。しかし、その区切りは、実際には新しい時代の幕開けのサインとなるらしいのだ。地球と人類が成長して、もう一つレベルの高い未知の世界に入って行くと言う。終末論どころか、むしろ、歓迎すべき出来事なのだ。西洋占星術の区切りで言うと現在の地球は、紀元0年あたりから2000年間続いた魚座の時代が終わって、次の2000年間続く水瓶座の時代に入る移行期間となる。

私たち無名市民の一人一人が目覚める事がキーとなるらしい。

2011年、確かに日本でも大きな地震と津波がおきて、おおいに揺さぶられた。3月11日以前と以後では、人生の価値観が変わってしまった人も多いだろう。そして、原発事故とインターネットを行き交う情報のおかげで、良くも悪くも、政界や財界などの嘘が、あぶり出されている。それも、私たち人類のレベルが一つあがるための準備と言えるのかもしれない。今は亡き瞑想の師が、生前に真剣に語っていた事が、今更ながら心に迫って来る。

魚座の時代から、水瓶座(アクエリアス)の時代へのシフト。

友人の話によると、、、
地球と人類の次元上昇によって、人類の意識の革命が起こると言うのだ。例えば、点で1次 元を、平面で2次元を、立体で3次元を表す。3次元とはすなわち、私たちが住んでいる世界である。加えて、私たちが自由にコントロールできるのは、この次 元まで。それに時間軸を加えて4次元となる。ここまでは簡単に意識できる。さて5次元、6次元とは、どんな世界なのだろうか???アセンションによって、 そんな未知の次元が、これからはもっと身近になって行くだろうと言うのが、友人の説だった。「最近、シンクロニシティー(共時性、偶然の一致)や、テレパ シー、直感などが、冴えてきてない?」と私に聞くのだった。実は、年々、自分の直感は研ぎすまされてきている様な感覚があった。いわゆる見えない世界の事が「分かる人」と「分からない人」の差も、これから激しく「2極化」して行くらしい。ー

この「愛」と「怖れ」の二極化は地球上に二つのパラレルワールドをつくる程になると言う。

個人的体験では、1990年代の後半ぐらいから、偶然が不思議に重なるようなシンクロニシティーが頻発するようになった。2000年代に入ってからは、直観がさえるようになり、時にはテレパシーのようなものを感じたり、別次元からのメッセージの様なものを受け取る事も出て来た。あと最近、ごく稀にではあるが、嘘をつく人と言うのが、その人の発するムードで分かるような感覚を感じる事がある。これらの体験が、私の単なる個人的体験ではなくて、人類の次元上昇と関係があるのだとしたら、世の中の仕組みそのものが変わってもおかしくない。例えば、政治家などの欺瞞も、市民がみんなムードで分かってしまうのだから、自然と放っておけなくなってくるだろう。極論だが、世の中を変えたかったら、政治などに直接働きかけるよりも、市民一人一人が心を開いて愛情の直観能力を磨くのが最短なのかもしれない。

ミラノのある教会で見つけた魚の図柄。
十字架がキリスト教のシンボルになったのは4世紀頃で、
その前までは魚の絵(イクトゥスフィッシュ)がシンボルだった事も。


そして、魚座の時代と水瓶座の時代の違いはと言うと。。。
魚座の時代(西暦0ー西暦2012)は物質文明に加えて、精神文明が深まって行った時代であった。「愛、許し、献身」に人類が気がついた時代とも言える。 「愛、許し、献身」で、私はキリストを思い出した。彼の出現が魚座の時代と関係あるのかもしれない。しかし、自分の属するグループへの「献身」が行き過ぎ て、排他的に他のグループと反目しあう面も強調された。それぞれのグループが、男性的なピラミッド型の縦社会を形作り、他のグループを自分のグループの傘 下に納める競争さえも、献身の目的になってしまったのだと言う。情報も上から下へ縦の一方向に流れる社会を形作った。
それに対し、水瓶座の時代(西暦2013ー西暦4000年???)は、魚座の男性的な縦社会から女性的な横社会にシフトして行く。競争から協調のネット ワーク社会に変わって行くとも言える。情報も魚座時代のように上から下へと言う縦の一方向ではなくなり、もっと自由に横からも下からも流れるようになる。 「博愛、平等、自由」がキーワードである。水瓶座の時代の革命は、カリスマなリーダーを必要としない。目覚めた一般市民達が横のネットワークのつながり で、物事を決めて行く。そして、5次元、6次元を意識した直感的な市民が一般化していくと言うのだ。そして、女性的な横社会の中で、女性性が重要な役割を 担って行く様になって行く。ー


女性性という意味では、「アラブの春」革命のネットワークでは、意外にも若いアラブの知的女性がアクティブに活動しているとも聞いた。彼女らは、ネット上で、新聞などで使われる正式なアラブ語の文語体ではなく、平易な口語体で議論するのだそうだ。もう一つの例としては、日本の脱原発運動では、ママさん層が何と言っても原動力だと言う。東日本に住む子を持つママさん達の母性の苛立ちこそ、現在の日本の精神的マグマとも言えるかもしれない。
今、魚座の時代から水瓶座の時代へ移行していると考えると、2年前に書いた文章の説明が、現状に見事に符合していく。
 
プラカードには、スペイン語で「資本主義 =(イコール)人災 」。
 何万人もの人が集まったマドリッドのソル広場のデモ。
デモは反社会的で暴力的な人達がするものと
思っていた私には拍子抜けするぐらいに穏健なものだった。

今、世界中で起こっている事を一つ文脈として考えてみる。

ここの所、追いきれない程に次々に大きな出来事がニュースを賑わしている。中東各国の情勢。アメリカの金融政策や、連鎖的な崩壊を怖れている危うい通貨ユーロと経済格差デモ。日本の地震と津波、原発事故。そして、日本以外でも頻繁に起こる地震に、火山、洪水も含めて、休みなしに起こる世界中の自然災害。どれもこれも、一見、とてもネガティブな事象である。そして、当事者にとっては、想像も絶する大きな傷となっている事だろう。そんな痛みを噛み締めつつも、しかし、冷静な大きな視点でみると、これらは我々が次の時代に移行するために必要な事なのかもしれないのだ。
今、世界中で起こっている様々な事を、この一つ大きな文脈で考えても良いのではないか?と言うのが私の提案なのだが、どうだろう。

例えば、もし、日本で原発事故が起こらなかったとしたら、今程に日本の市民の意識が目覚める事もなかったはずだ。
生物の遺伝子に異変を起こす可能性のある事故がおきているのにも関わらず、事故の詳細さえ発表されない。縦社会のピラミッド上部では、情報のトップダウンで、すべてを今まで通りに進めたいのだろう。なんといっても、この旧体制的な縦社会のシステムの限界について、我々が議論を始めた事が、ある意味では、なんともポジティブな事なのではないかと私は思うのだ。

志のある者は、ピラミッドの頂点ではなくて、ネットワークの強い結び目に

世界中でも、同じ様に市民が結束し始めている動きがある。キッカケは、自然災害だったり、経済の行き詰まりだったり、独裁制だったりと、様々とはいえ。。。「インターネットを道具」にし、「カリスマのあるリーダー無し」で、「市民同士のつながりを強さ」にしていている点で一致している。
これからは志のある者は、人に影響を与えるピラミッドの頂点を目指すのではなく、人に共感を与える、縦横無尽の編み目状ネットワークの、強い結び目になっていく事を望むべき時代なのかもしれない。

チェゲバラの様なカリスマが
懐かしいと思える時代が来るかもしれないと2年前に書いた。

「懐かしい彼方のカリスマ」と、「ネットワークの強い結び目」のイメージ
私の頭に浮かんだのは、双方とも2009年の
ヴェネツィア美術ビエンナーレでの写真だった。
新しい時代の感覚は、まず芸術家によって表現される。
彼らの超高感度なアンテナを侮ってはならない。

Global Brain(地球の脳内)を駆け抜ける

ところで、インターネットのネットワークは、我々の脳のネットワークを模していると言われている。脳は体の司令塔と信じられいる。しかし、注目すべき事に脳内のネットワークには司令者はいない。複雑な脳内ネットワークが共同で答えを導きだす。今の現象は、地球そのものが脳になってきているとも言える。生まれて間もない、まだ歴史の浅いインターネットだが、最近、Twitterや、Facebookなどのソーシャルネットワークを使っていると、時にそんなGlobal Brain(地球脳)を体験しているような錯覚を覚える。他の人が発信した情報に喚起されて自分もアイディアを発信し、自分自身が脳の神経シナプスの一つとして、地球の脳内を駆け抜けているような感覚だ。
もしかすると錯覚ではないのかもしれない。実際にソーシャルネットワークは、チュニジアやエジプトなどの旧体制を倒すこととなった革命において情報伝達の武器となった。この情報の横方向の流れは、Global Brain(地球脳)そのものと言えるだろう。

このインターネットの情報の流れと同じイメージで、電力などのエネルギーなども、現在の大会社から市民への一方的なトップダウン方式ではない新しい方式のものが、一刻も早く発明される事を期待している。なんらかの形で、みんなが自家発電して共有できるような方式が世に出て来た時には、ピラミッド型の縦社会に依存しなければならない理由がなくなってくるだろう。

歴史は繰り返す。しかし、もっと長いスパンで見てみると、ターニングポイントがあり、歴史は繰り返さない。そして、2000年以上前の事になると、歴史学ではなく、考古学の世界になってしまう。そこまでさかのぼると、推測するしかない位に謎だからだ。魚座の時代の前にあたる、紀元前の牡羊座の時代は、我々は考古学の知識しかない。要するに、我々が歴史と呼んで大切に語っているのは、高々2000年間の話で、それはそのまま魚座の時代の歴史に過ぎない事を忘れてはならない。議論中などに「歴史をみてみろ」と、この2000年間の例を持ち出したり、ちっぽけな自分の体験の過去を振り返ったりする愚者にはなりたくないものだ。未来は過去の続きとは限らないからだ。

究極的にはとてもポジィティブな事なのだから、、、

この魚座の時代から水瓶座の時代への移行も、すべてがスムーズには行かないだろう。変化の過程では揺り戻しもあるに違いない。移行した所で、別の問題も出て来るはずだ。しかし、変化の方向性は明確なのではないか。
水瓶座の時代は、これから永き2000年間続くと言う。私たちは今、シフトのさなかにいる。完全にシフトが終わるには、何十年もかかると言う説もあり、まだまだ先かもしれない。2012年12月のマヤ暦の終わりで、世の中が大転換するわけではなく、一つの緩やかなターニングポイントになって行くと信じている。だいたい、マヤ暦は終わる訳ではなくて、一回りして、単に次のクルーがはじまるのだけなのだ。次の次元に移り行く世界を、この目で見て行きたい。その過程では、暗黒やカオスが表出する事もあるだろう。しかし、怖がる必要もない。この変化を、出来る限りみんなで楽しんでいこうではないか。。。今、起こっている事はすべて、究極的にはポジティブな事なのだから。世界の被災、戦災犠牲者の死を無駄にしないためにも、そんな心意気を大切にしたい。彼らも、別次元から私たちが歩を進めるのを見守ってくれているに違いないのだ。

地球や宇宙にも、
私たち生物と同じ様に、気分やバイオリズムがある。

宇宙のバイオリズムに身を任せようではないか。

私たち市民の意識が、愛情を持って新次元の直観の世界に素直に心を開けば、シフトは穏健に進み、市民の多くが怖れで心を閉ざせば、シフトをこじ開けるために劇的な要素が加わるのではないかと言うのが、稚拙ながらも私の仮説だ。ちっぽけな既得権益を守る事など、所詮、無駄な抵抗なのだ。星の配置と、宇宙のバイオリズムに、ゆったりと身を任せてみようではないか。
「愛情」と「怖れ」の二極化のパラレルーワールドができるとするならば、出来るだけ多くの人が、新次元やすべてを受け入れて「愛情や直観」の世界を感じられますように。そして、そんな仲間ができるだけ増えますように。そして、自分もそこに参加できますように。

1 comment:

  1. 読ませていただきながら、大いなるものに引き寄せられていくような、美しい壮大なスケールの中に居つつも、とてもクリアな感覚を味あわせて頂きました!
    宇宙のバイオリズムが体の内側に響いてくるような・・・

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